コレステロールが高いことは医療ですぐに治療の対象となりますが、低いことは問題なしとして放置されがちです。

高いからといってすぐに投薬治療で下げようとするのも体の代謝上、他のトラブルを招いてしまいます。

コレステロールが高い時はまた別の機会にお話しして、今回は低い場合の危険性についてお話しします。

具体的に低い数値とは?

コレステロールの値を見る時、関わってくる数値は4種類あります。

栄養学的にちょうど良い数値でみると

総コレステロール    220
HDL                        70
LDL                         100
中性脂肪                    100


くらいになります。

コレステロールの中で善玉、悪玉と呼ばれるものがありますが、まったく意味はありませ

コレステロールに善玉も悪玉もありまん。

悪玉と呼ばれる由縁は動脈硬化を起こす可能性のあるアテロームという症状です。

【アテローム(粥状)硬化】

大動脈や脳動脈、冠動脈などの比較的太い動脈に起こる動脈硬化です。動脈の内膜にコレステロールなどの脂肪からなるドロドロした粥状物質がたまってアテローム(粥状硬化巣)ができ、次第に肥厚することで動脈の内腔が狭くなるといわれています。

これが悪玉コレステロールと言われる原因かですが、コレステロールは人の体の中でとても重要な物質として働いています。

しかし一方でアテロームの原因はメチレーションの低下によって起こるとも考えられていますので、
結局の原因はなぜコレステロールが増えるのかを考えた方が良さそうです。

コレステロールの役目

コレステロールには種類がありますが、HDLもLDLもコレステロールを運ぶトラックです。

LDLはコレステロールを細胞に運び、HDLは細胞で使われなかったコレステロールを回収して肝臓に戻すトラックです。

LDLのトラックに乗って運ばれたコレステロールはどのようなものになるでしょうか?

・胆汁(コレステロールの80%)

・細胞膜の原料

・ホルモンの材料

・脂溶性ビタミンの材料

これらに使われます。

胆汁の材料

胆汁は消化を考える上でとても重要なものです。

いくら栄養豊富な食材を取ったとしても

消化できなければ、吸収できずに異物として体を傷つけてしまいます。→LGSの原因

胆汁は乳化剤の役目があり、脂肪を体に取り込みやすい形にします。

揚げ物など脂っこいものを食べると下痢しやすい人はこの胆汁が不足している可能性があります。

また、脂はエネルギーを作る栄養素でもあるので、胆汁がないとエネルギー不足で疲れやすかったり気分が沈みがちになるなど、メンタルにまで影響を及ぼします。

細胞膜の材料が不足すると…

細胞膜はその名前の通り細胞の中と外を隔てている役目があります。

この細胞膜の材料がないと弱い細胞膜が出来上がり、細胞内にある大切な核や、ミトコンドリア、小胞体などを傷つけてしまいます。

また、トランス脂肪酸などの悪い脂で細胞膜が作られてしまうと、必要な栄養素が膜を通過できなくなります。

これが炎症を助長したりする結果となり細胞の機能不全につながってきます。

ホルモンの材料とは?

人の体はホルモンで制御されています。

わかりやすいのは生理が周期毎にやってくることでしょうか?

アスリートのように激しい運動をしたり無理なダイエットをすれば生理がこなくなることがあります。

PMSの症状が出てくる場合もあります。

食事から取れるコレステロールは全体の20%程度で、残りの80%は肝臓で合成されます。

ホルモンといえば性ホルモンを一番に思い浮かべるかもしれませんが、性ホルモンに影響が出始める時期は早くにきます。

人の体は命を守るのが最優先に働きますので、そこを守るためのホルモンを大切にします。

炎症を抑えるためのコルチゾールや、水分調節に働くアルドステロンを作り出す副腎に問題が起こりやすくなります。

炎症を抑えるために作られたコルチゾールは甲状腺ホルモンの働きを低下させるという困った作用も持ち合わせています。

甲状腺機能低下の患者さんのコレステロール値が高いことは多々あります。

代謝も悪くなり、太りやすい原因の一つです。

男性でいえば、テストステロンの合成も落ちできます。

一言で言えば元気がなくなります。

仕事も遊びも興味なくなってきます。

うつ病の様な症状も出る可能性があります。

性ホルモンだけで無くほかのホルモンにも大きく影響あたえてしまいます。

脂溶性ビタミンへの影響

ビタミンDは免疫力を上げることが知られてきました。

ビタミンDもコレステロールから合成されます。

花粉症などのアレルギー疾患も血中ビタミンD濃度を上げる事で改善することもあります。

インフルエンザの予防注射の代わりにビタミンDの注射をすることも有効です。

CoQ10の材料として

CoQ10はミトコンドリアを元気にしたり、抗酸化作用があることが知られています。

日本では心臓を元気にする薬として存在します。

ミトコンドリア内でエネルギーを作る時に必要となる物質です。

コレステロールが高い時に飲む薬はこのCoQ10を作る前をブロックしてしまうので、コレステロールもCoQ10も作らせなくします。

結果的にはエネルギー産生が低下して解毒作用の低下や免疫力低下、ホルモン産生能力の低下につながってきます。

LDLは悪玉か⁈

悪玉だと嫌われるているLDLコレステロールですが、本当はとても大切な役割を果たしています。

LDLが低いとたくさんの必要なものが作れなくなります。

低ければ安心とはいえなくなってきます。

逆に高い時はどうかといえば、必要だからこそ作られているにもかかわらず、細胞が受け取ってくれていません。

高い場合でも細胞レベルでは不足していると考えた方がいいのかもしれません。

病院で診断されない体調の悪さはLDL低下?

男性女性を問わず、LDLが低い人は増えてきています。

原因としてはきちんとした食事を取っていない!

食べていても消化吸収にトラブルがある!

肝臓に炎症がある!

いろんなケースが考えられます。

LDLコレステロールが低いから安心していては、コレステロールが問題視されない不調を招く結果になります。

 

 

 

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