タンパク質は体に重要な栄養素の一つです。
最近ではタンパク質の重要性があらゆる場面で発信されるようになりました。

栄養素にはいい面と悪い面があります。

今の健康状態ではタンパク質の取りすぎがかえって体に害を及ぼすことも多々あります。

タンパク質の功罪について考えてみました。

タンパク質とは?

タンパク質は炭水化物・脂質とあわせて三大栄養素と呼ばれています。
人間の筋肉や臓器、体内の調整に役立っているホルモンの材料や感情を作り出す神経伝達物質の元となっています。
タンパク質は、アミノ酸や、アミノ酸がつながったペプチドに分解されて体に取り込まれたあと、必要なタンパク質へと再形成されます。

自然には多くのアミノ酸が存在していますが、体の材料となりうるアミノ酸は、このうちの20種類です。
これら20種類のアミノ酸がそれぞれの目的にあわせて数十~数百個以上結合し、約10万種類のタンパク質に形を変えます。
筋肉や肌、髪が同じタンパク質からできているのに形が異なるのは、このようなアミノ酸の組み合わせによるものです。

20種類のアミノ酸のうち9種類は体内で合成できないため食事から摂取する必要があります。

人が1日のに必要とするタンパク質は約200gです。

食事からは約70g摂取していますが不足分のタンパク質は体の中にある不必要なタンパク質を
分解して必要なタンパク質に作り変えて補っています。

[水島 昇]の細胞が自分を食べる オートファジーの謎 (PHPサイエンス・ワールド新書) こちらの本が参考になります。

タンパク質が不足すると体の機能に影響が出てきます。

*臓器、筋肉、皮膚、骨や歯、毛髪や爪など体の材料となる
*ペプチドホルモンや神経伝達物質を構成
*免疫機能を高める
*酵素を構成する(消化酵素など)

まずは消化酵素の低下で栄養の消化機能に影響が出てきます。
神経伝達物質を作り出すので感情のコントロールや睡眠などのトラブルが起こってきます。

体の機能を維持するためにはタンパク質を摂取することはとても重要なことです。
それと同時に注意すべきポイントがあります。

正しいタンパク質が作られているのか?

1日に必要なタンパク質量の一部は体の中の再利用から作られています。

体調によっては出来損ないのタンパク質を作って不良在庫として溜まってしまうことがあります。

体に活性酸素や炎症があると正しいタンパク質が合成されずに不良品が作られてしまいます。
この不良タンパク質は出荷されずに小胞体という細胞の中の器官の一つに溜まっていきます。
小胞体ストレスが持続すれば細胞が自殺してしまいます。

これが原因で様々な病気が起こることがわかっています。

体のためにタンパク質を取ることはとても重要です。
が、正しいタンパク質を作り出すことができる体であるのかがもっと重要になります。

*活性酸素を除去できる体にする
→過剰なストレスを溜めないなど必要以上の活性酸素を作り出さない体づくり
*体に炎症を起こさせない(体の炎症は様々な理由で起こります)
→一度起こった炎症は治ったとしても傷跡として残ってしまい元どおりにはなりません
*体の炎症を取る(胃腸の炎症は自覚がありません)
→究極は自力で抗炎症物質を作り出せるような体を作る
*小胞体ストレスを解消してあげる(不良タンパク質の除去)
→HSP(ストレス時に上昇するたんぱく質)の活性化
タンパク質が足りていない人はとても多いです。
だからといって自分の消化能力やタンパク合成能力以上の食事をとると
タンパク質過剰のデメリットが起こります。

たんぱく質の処理にはBH4が必要!

タンパク質が分解されると体に毒となるアンモニアが作られます。
アンモニアは解毒の過程を経て体外に排泄されます。

タンパク質を多量に摂取することはアンモニアを多く解毒しないといけません。

このアンモニアの解毒に必要な物質があります。
BH4と言われるものです。

このBH4はアンモニアの解毒にだけ使われているのではなく、
幸せホルモンと呼ばれているセロトニン、その代謝産物であるメラトニン
感情を左右するドーパミンやノルアドレナリン、アドレナリンを合成するときに必要です。

大量のタンパク質をとれば代謝・解毒に大量のエネルギーとビタミン・ミネラルを消費してしまうことになります。

細胞の成長を助けることになりますので、癌の赤ちゃんの細胞の増殖にもつながると言われてます。

BH4は酸化や細菌感染があれば作られにくくなります。
このことから考えても体の炎症はなくすべきです。

結果的にタンパク質の摂りすぎでイライラ感が増したり、不安感が増したり、やる気がなくなったり
鬱傾向、不眠などのトラブルを起こしてしまうことは十分に考えられます。

またタンパク質をお肉に頼ると別の問題も出てきます。

お肉はタンパク質も豊富ですが、高脂肪でもあります。

高脂肪食にも大きなデメリットがあります。

*大腸炎(腸内細菌のバランスを崩す)
*ドーパミンの分解が進まずブレインフォグを起こす
*体内時計を遅らせる(睡眠の質の低下)
*デブ菌(ファーミキューテス)が増える
*インシュリン抵抗性が増す

赤身であれば安心かというとそうでもありません。

*糖尿病や癌の原因物質を増やす
*鉄過剰
*インシュリンの分泌を促進

パルミチン酸の害もあります
パルミチン酸は
牛脂やラード、植物性油脂、ショートニング、バター、発酵バター、オリーブ油、大豆油、コーン油
青カビチーズ、など多くの油に含まれます。

*肺線維症
*網膜疾患
*糖尿病
*腎障害(エリスロポエチン合成障害で貧血)
など深刻な症状を起こすことが知られています。

コーヒーにもパルミチン酸が入っていますのでカフェインの害だけではすみません。

お肉であれば焼き肉が好きなひとも多いでしょう。

焼肉にすれば高脂肪のデメリットに加えて加熱毒が加わります。

焼肉では使い方が難しいですがローズマリーを加えることで加熱毒を軽減させることがわかっています。
お油の酸化防止としてローズマリーを入れておくのも一つの方法です。

タンパク質からはずれましたがお肉にはデメリットも多いです。

けれどもタンパク質源としてはとても有効な食材です。

どれくらいのタンパク質をとれば栄養となりデメリットを減らせるのかは個人差が大きすぎて
スタンダードなとりかたは伝えることが難しいです。

どのようにタンパク質を取るのか

消化機能が十分でない場合にはアミノ酸という形で取ることをお勧めします。
ボーンブロスであったり、いりこやカツオのお出汁などの形でとると
消化に負担をかけないので消化酵素の不足であってもタンパク質の補給ができます。

ここで消化というエネルギーのロスを減らすことができます。

病中病後の栄養補給としても使えます。

アンモニアの解毒機能をあげることも重要です。

*体の炎症を取り除くこと
*細菌感染をなくすこと
*エネルギーを作れる体であること(エネルギーの80%は解毒に使われます)

消化・吸収・代謝・解毒  能力には個人差があります。

個別に考えないと一般的な情報では体を壊してしまうことがあります。

ちなみに私自身はお肉をたくさん食べると問題がある体です。

タンパク質は取るように心がけていますが、体と相談しながら消化酵素を使ったり
胃酸の代わりになるようなもの(酢の物、梅干し、レモン水)を使ったりします。

十分な栄養素が体に取り込まれて使われ、排泄されるまでには多くのプロセスがあり
厳重に管理されています。

生活環境やストレス暴飲暴食などでその仕組みにひびが入り
それでも体はなんとか守ろうと努力を重ねています。

健気に働く体に負担をかけるようなことはできるだけ避けてあげましょう。

どんな食材も体にいいと思って食べすぎるのは良くありません。
個人個人に合った食材、食べ方があります。

それを見つけるのがプロの役目です。

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