危険ドラッグ 〜気づかない依存
危険ドラッグといえば法律に反する依存性のある薬を想像すると思いますが、一般に販売されている薬の中にも危険ドラッグに当てはまりそうな薬もあります。
それは一体なんでしょうか?
市販薬の売れ筋品は?
市販されている薬にはランク付けがあります。
- 要指導医薬品
- 第一類医薬品
- 第二類医薬品
- 第三類医薬品
- 医薬部外品
要指導医薬品と第一類医薬品は必ず薬剤師が説明して、理解して頂いた上でしか販売出来ない薬です。
要指導医薬品は処方せんが必要だった薬が市販薬として販売出来るようになったアレルギー改善の薬が多いです。
第一類としては胃酸分泌抑制剤、鎮痛解熱剤の一部があります。
第二類医薬品は風邪薬や胃薬等があり第三類医薬品はビタミン剤やトローチなど深刻な副作用がないものになります。
医薬部外品は栄養ドリンク剤が代表てきなものでしょうか、コンビニでも販売できます。
この中でよく売れているものがあります。
栄養ドリンク剤、胃薬、解熱鎮痛剤です。まとめてたくさん購入していく方も多数います。
市販薬がなぜ危険?
普通に薬局で買えるこれらの薬がなぜ危険なのでしょうか?
市販薬の位置付けですが、病院に行く前のごく初期の体調不良であったり休日で診察してもらえない時に緊急的に使うものです。
もし風邪をひいた時市販の風邪薬を使うとします。だいたい風邪薬は3日〜5日分くらいで販売されています。この日数には意味があります。
全部飲んでもないらない時には違う薬を買い求めるのではなくて病院に受診したほうがいいからです。ただの風邪であればたいてい5日くらいで改善してきます。それ以上長引くのは別の病気が隠されている可能性があります。
そもそも風邪はウイルス感染ですから薬では治りません。症状を抑えることでゆっくり眠れたり休むことで免疫力を回復させて風邪を自分の力で治しています。
胃薬も、頭痛薬も同じです。症状を抑えるだけで決して治してはいないのに一瞬でも症状を抑えたいがために薬を買い求めるのです。
目的は違っても繰り返し薬を使うことは危険ドラッグと何ら変わりはないように思います。
症状を引き起こしている真の原因には目もくれず、薬を使い続けることはまさしく依存そのものだと思います。
それぞれの薬には重大な病気を隠してしまったり、薬自体が引き起こす意外な体のトラブルもあります。あまり知られてはいませんが市販薬で亡くなる場合もあるのです。
知らず知らずに薬に依存していませんか?依存していることすら気がついていないのではありませんか?
市販薬はレスキュー的に使うものです。決して合法ドラッグではありません。