”健康診断異常なし”は安心できない!
”健康診断で異常なし”と言われて安心している場合ではありません。
検診の基準値だけでなく数値自体の読み取り方がとても危ないのです。
なぜそんなことになっているのでしょうか?
基準値の決め方
検査の基準値の決め方自体に問題があります。
健康であろうという人たちの検査結果の平均値を正常値範囲と定めています。
もしその集団自体に年齢や性別その他の偏りがあれば正常値自体がおかしいということに繋がります。
また正常値の範囲も変更されます。
たとえば昨年コレステロール値の正常範囲の改定がありました。
以前であれば総コレステロール値は男女とも年齢に関係なく140~199でしたが
男性と女性、女性は年齢別に基準値がへんこうされました。
理由は製薬会社の関係とか医療費の問題とかいろいろ言われていますが実際のところはよく分かりません。
このよう基準値というのは結構あいまいになっています。
数値が高いことは問題視されているのに低いことは問題ないの?
検診で問題にされるのは数値が高い時のみです。
貧血の数値であれば低いことも指摘されたこともあるでしょう。
高いことが問題であって大抵は数値を下げることも目的とした薬が使われています。
ではコレステロールが低いことを問題と言われたことがある人はいるのでしょうか?
総コレステロールが140以下の場合、体ではかなり問題が起こっています。
コレステロールは体の中でどんな役割を果たしているのでしょうか?
- 細胞膜の材料
- ホルモンの材料
- 胆汁酸、ビタミンDの材料
- エネルギー源
など他にも重要な役割を果たしています。
ダイエットなどで食事制限をしている人は本当に要注意です。
体の機能をストップさせてしまうこともあります。
これによりうつのような精神的症状が出る場合もあります。
不調の原因は検査値の読み取り不足?
コレステロールを例に挙げましたが、このように数値の読み取り方が不足しているために調子が悪くても病気とは判断されずに見逃されていることが多くあります。
腸の環境も血液検査の数値から読み取ることもできますし、肝臓の状態もわかります。
患者さんの中でも多くみられるのが検査値正常範囲ですが脂肪肝になっている人です。
お酒を飲まなくても脂肪肝にはなります。
肝臓はとても大切な臓器です。
コレステロールも作り出しますが、体に入ってきた有害物質を解毒するところでもあります。
ここが弱ってくると他の病気も悪くなることもありますし、飲む薬にも制限が出てきます。
検査結果が異常なしと言われても決して安心はできませんよ。
”健康診断の検査結果が本当に異常なしなのか?”
早期に知っておきませんか?
病気とは診断されなくても検査結果に体調不調の原因が隠されています。
それを心の病と勘違いしてしまうことも多いです。