病気に固執する患者さん
日本には何百人のDr.がいます。
その数だけ治療法もあります。
なぜ、同じDr.、同じ治療法に固執するのでしょうか?
病気が治らない原因は固執です。
同じDr.に固執する
子供が小さい時中耳炎にかかりました。
病院に受診して薬をもらい5日間は薬を続けました。
そろそろ治っているはず!と思い再受診したところ3日後にもう一度受診するようにいわれました。
まだ治っていないのかと思い、言われた通り3日後受診するとまた3日後受診するようにいわれて、これは絶対におかしいと思い別の病院に行きました。
中耳炎はすっかり良くなっていてもちろん薬を飲む必要もありませんでした。
中耳炎が治っていないのかDr.に確認もしましたがなにも返事はなく不安が大きくなっていくばかりでした。
たまたま私自身が医療関係者で、病気に対してある程度の知識があったの何かが違うことを感じ取ることができました。
たとえ病気のことがわからなくても疑問や不安を感じることはあるでしょう。
その時には素直に自分の感覚に従うことが大切です。
特に高齢者に多いのですが、診てもらっているDr.に申し訳ないからとか義理があるからといって診察に不安を抱えていてもずっと通い続けることは決して自分にはよくありません。
実際それで病状が悪くなっている患者さんを多数みてきました。
感じている不安を素直に受け止めた患者さんは正しい治療に出会い病状も回復しています。
恐怖から動けなくなった患者さん
ある患者さんは大量の薬を服用していて体も辛くDr.に対する不満ばかりを薬局でぶつけていました。
セカンドオピニオンとして別のDr.に診てもらうこともひとつの方法だと提案しましたが拒否されました。
理由としては”もしも何かあった時このDr.に診てもらっていれば入院ができるから”ということです。
もしもの時という恐怖にとらわれて動けなくなってしまった患者さんです。
そんな思いは入院という現実を引き寄せてしまいました。
入院という恐怖のために治ることをあきらめてしまった患者さんです。
反対に薬が必要なくなった患者さんもいます。
なぜ薬を飲まなければいけないのか疑問に感じてDr.に質問しても明確な返事をもらえないまま1年が過ぎようとしていた頃、不安でいっぱいの気持ちを打ち明けてくださいました。
別の病気の可能性が考えられたのであるDr.を紹介したところ、自分なりに病気のこと、紹介したDr.のことも調べて納得したうえで受診されました。
結果は予想通りの病気で治療も終わりすっかり完治されました。
恐怖にとらわれることは病気という現実から脱出することが難しいとおしえてくれています。
病気は考え方の固執でよくも悪くもなると教えられる毎日です。