テレビや雑誌はウソをつく!!
二年に一度診療報酬改定という医療制度の大きな改正があります。
来年はその改正の年になっています。
このタイミングだけではありませんがテレビや雑誌ではウソの情報が流れます。
なぜウソの報道をするのかわけが分かりません。
いったい何がウソなのか?
数年前の改正時のことです。
ちょうど改正がある四月の直前にテレビで薬局の薬を安くする方法が放映されました。
その時はお薬手帳を断れば料金が安くなるというものでした。
すぐに四月になり今まで別料金設定だったお薬手帳は廃止になりました。
お薬の基本料金に組み込まれたのです。
その番組をみた患者さんからはお薬手帳はいらないから安くしてほしいとの要望が相次ぎました。
四月から制度が変わったと説明しても納得してもらえません。
テレビがウソを言うはずがないと信じ切っているからです。
その放送があった3月は確かにそうでした。
が、ひと月もたたないうちに制度は変わったのです。
3月の時点では改正の内容はほぼわかっています。
それを全く調べないで報道したのは視聴率という数字のための工作でしかないように思えます。
この報道により薬局は混乱しました。
こういった古い情報や間違った解釈でお薬代を安くする裏ワザをテレビた雑誌で特集するのは絶対にやめてほしいです。
攻撃されるのは薬局だけ!
マスコミで報道されるのは薬局がほとんどです。
お医者さんで診察代を安くする裏ワザという報道は見たことがありません。
なぜお医者さんでは安くしてくださいと言えないのでしょうか?
必要のない検査や何もしていないのに指導料や管理料をとられていることに気が付いていないからでしょうか?
要件さえ満たせば管理料や指導料は取ることができます。
不思議ですが攻撃されるのは薬局ばかりです。
薬を出しているのはお医者さんです。
薬について思うところがあるならば薬局ではなくお医者さんに言うべきです。
納得いかないときはセカンドオピニオンを求めればいいのですから…
形のないものにはお金を払わない!?
薬局でやり玉に挙げられるもののひとつに薬歴管理料があります。
何を管理しているのだ!と言われますが薬のアレルギーや体質、服用履歴や副作用、薬の飲み合わせのチェックなど薬を安全に使うために管理している記録です。
自分でするからいいという患者さんもいらっやいますが、薬が出た時パソコンなど調べる道具なしで飲み合わせなどわかる患者さんはまずいません。
食事などや生活習慣と薬の影響もいろいろあります。
そんな形のない知識というサービスに対してお金を払うことに抵抗があるのが日本人の気質と言えます。
形のあるものにお金を払うことはためらいはあまりありませんが知識といった価値はただで提供するのが当たり前と思われているようです。
薬という形のあるものより知識という形のないものにこそ価値があることを知ってほしいと思います。
テレビであれ雑誌でも真実を話しているとは限りません。
これだけ情報が簡単に手に入る社会にいるのです。
一方的な情報だけを信用しないで自分で調べてみる癖をつけてほしいです。
”健康診断の検査結果が本当に異常なしなのか?”
早期に知っておきませんか?
病気とは診断されなくても検査結果に体調不調の原因が隠されています。
それを心の病と勘違いしてしまうことも多いです。