自己中な患者
糖尿病の患者さん病院で食事指導を受けていないとよく聞きます。
反対にDr.に聞いてみました。
食事指導はしないのでしょうか?
いえ!Dr.はちゃんとしているようです。
聞いていないのは患者さん側かもしれません。
自分の都合の悪いことは忘れる
患者さんは自分にとって都合のいいことしか聞こうとはしません。
生活習慣病にかかってしまうと病気を改善するにはまずは生活習慣を見直すことです。
では生活習慣をどうやって改善するのでしょうか?
食事、お酒、たばこ
どう変えますか?
ほとんどの患者さんは今までの生活習慣は変えられないと決めつけています。
初めからここは譲りません。
ですから病気の改善はマイナスからはじまります。
マイナスから始まった治療は薬によってゼロの位置まで持ち上がります。
ですがそれ以上にはなりません。
やっとゼロまで持ち上がった状態に
おまんじゅうやお菓子は食べ放題
たばこも絶対やめない
お酒はなんで止めなければいけないんだ!
となるとゼロからマイナスに向かってしまいます。
なんで治らないんだ?
薬が増えるばかり…
と負のスパイラルに陥ることもあります。
ここまできてしまうと最初に注意されたことなんてまったくおぼえていない患者さんがほとんどになってしまいます。
聞く耳を持たない患者さんに誰がこれ以上注意しようとするでしょうか?
誰だって好きにすればいいと投げ出したくなるのではないでしょうか?
病気を改善するために”どうすればいい?”と毎回訪ねてくる患者さんがいます。
毎回同じことを言いますがまったく聞いていない…
こうなっては体ではなく心の問題ですね。
体の問題で生活習慣が変えれない人もいる
中には体の問題で生活習慣や食事が変えれない患者さんもいます。
体を動かすエネルギーを作り出せないくらい疲れ切っている場合です。
毎日普通に生活するだけでもせいいっぱいの人が多くいます。
食事の用意をするのもつらい、お布団干すのもつらい
そんな患者さんには食事の改善や生活習慣の改善はまず無理です。
まず毎日の生活が無理をしなくてもこなせるような体にしてあげることから初めます。
動けない原因を見つけてあげて動ける体にしてあげる。
すべてはそこから手当が始まります。
だからと言って糖尿病の患者さんに好きなだけ甘いものを取ってはいいと言ってるわけではありません。
よくないものは少しずつでも減らしていくべきではあります。
患者さんは自分のやりたいように、自分の都合のいいように解釈するものです。
人間はそういうものかもしれませんけど…
病気を治すために自分を中心に考えては誰も相手にしてくれなくなる可能性が大きくなるのは確かです。